ロバート・Ａ・ハインラインの短編「時の門」は、タイムパラドックスを扱った、
ややこしくってコミカルな作品です。主人公ボブがアパートで大学の卒業論文に四苦
八苦していると、いつの間にか一人の男が部屋の中におり、彼を時間転移装置“時の
門”で未来へ送り出します。それから総勢５人（？）の男たちの、過去へ未来へのド
タバタが繰り広げられたあげく、ボブが結局、全員自分自身だったのだと気づく、と
いう話です。
　その後、広瀬正という作家が「時の門」の時空間構造を徹底的に分析して、ハイン
ラインへの質問状の形を取った「『時の門』を開く」という一文にまとめました。

　ここでは「『時の門』を開く」の文章や図表を参考に、「時の門」をさらに視覚的
に表現してみました。それが以下のファイルです。図の中を動いていく赤い点が、主
人公のいるところ（いる時点）です。上部のアニメーションはおまけのつもりで作り
ましたが、ソフトの勉強をかねることになり、いきあたりばったりで３週間ほどかか
ってしまいました。なおアニメーションのほうも、頭の上に赤い点がついているのが
主人公です。

　使用ソフト・・・Adobe Illustrator5J、Adobe LiveMotion
　ファイル形式・・・swf（flash5 書類）
　ファイルサイズ・・・152KB
　FlashPlayer、QuickTimePlayer などで動きます。
 

　オンラインで観る

　お手元にダウンロードする
 

    Ladies and gentlemen.This is a kind of movie,that expresses the four-dimensional
structure of 'BY HIS BOOTSTRAPS':a short novel by Robert A.Heinlein.
    I refered the dokument 'TO OPEN THE TIMEGATE' written by Hirose Tadashi.
 

　「時の門」ロバート・Ａ・ハインライン、稲葉明雄訳、ハヤカワ文庫『時の門』(1985)所収。
　'BY HIS BOOTSTRAPS' (1941) in "THE MENACE FROM EARTH"(1959) by Robert A.Heinlein